2. 「国民年金と厚生年金」2023年度から増額へ

厚生労働省によると、2023年度の年金は3年ぶりの増額となりました。

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分)

※1 2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234 円)

国民年金、厚生年金ともに増額となっていますね。

ただし、実際の受給額には個人差があるものです。

3. 8月15日に年金「約45万円」が支給される夫婦も

8月15日の年金支給日に、夫婦2人で合計「約45万円」を受け取る方もいます。

ただし押さえておきたいのは、年金の支給は偶数月に「2ヶ月分」が支給されるという点です。8月に支給される年金は2ヶ月分ですから、月額は以下のとおりになります。

  • 45万円 ÷ 2 = 22万5000円

厚生労働省が発表した厚生年金のモデルケースでは、67歳以下の人の標準的な夫婦世帯の年金月額が22万4482円でした。

つまり、45万円(2ヶ月分)が支給された方々はまさに標準的な世帯だということがわかります。

標準的な世帯では厚生年金に加入する夫(妻)と国民年金のみの妻(夫)の世帯でしたので、2人とも厚生年金であればさらに増えることが予想されます。

もう少し詳しく「標準的な夫婦」の定義を見てみましょう。

「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」

つまり、夫は40年間会社員として「月収43万9000円」を稼ぎ、妻は専業主婦(もしくは扶養内パート)という夫婦があてはまります。

月収が少ない夫婦や、夫婦ともに国民年金のみのケースだと、もっと少ない金額になるでしょう。