夏においしい!生ハムとメロンの組み合わせの謎

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イタリア料理を食べに行ったら、前菜に生ハムとメロンが出てきたという経験があるかもしれません。日本の感覚からすると摩訶不思議なこの組み合わせ、実は古代の医学にさかのぼります。

古代のギリシアには、「四体液」という説がありました。人間の体を構成する要素は4つで、このバランスを崩すと病気になるといわれていました。

生ハムとメロンは、人体を構成する4つの要素のバランスが完全になる組み合わせといわれていたのです。

同じ理由で、洋ナシとチーズの組み合わせも古来愛されてきたメニューです。またイチヂクも、チーズや生ハムと組み合わせて食べられます。

前菜のイメージがありますが、夏は火を使わずに済ませる簡単メニューとして、イタリアではごく一般的です。メロンやスイカ、洋ナシの価格がお手ごろで、日常的に食べてもお財布に負担が少ないのも、人気の理由でしょう。

食欲が落ちる盛夏も、みずみずしいフルーツののど越しがよく、適度な塩分も吸収できる一石二鳥。材料さえそろえば、日本でも真似できそうですね。