皆さんは、老後生活にいくらの年金が受給できるかご存知でしょうか。

現役世代の働き方によって受け取る年金種類が異なり、その金額も個々で違います。

そして6月15日支給分の年金から、3年ぶりに年金が増加したというニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。

老後生活の一番の収入源であるため、これから年金を受給する方には嬉しいニュースですが、自営業夫婦の方は「どれほど年金が受給できるか」というところも不安でしょう。

というのも、自営業の方は一般的に国民年金のみの受給となるため、厚生年金に比べて年金額が少なくなるからです。

今回は、自営業夫婦で8月に「合計26万5000円」の年金を受給するためには、どのような条件をクリアすれば良いのかを徹底解説していきます。

1. 厚生年金は国民年金の「上乗せ」というしくみ

日本の年金制度は、図のように「厚生年金と国民年金」という2階建て構造になっています。

日本に住む20~60歳未満の誰もが加入するのが、1階部分の国民年金。こちらの加入者は、一律の保険料を納めます。

40年間すべて納めれば、将来は老齢基礎年金の満額が受け取れます。

しかし、未納期間がある方はその期間に応じて減額されます。

これに対し、会社員や公務員等の第2号被保険者が加入する厚生年金では、報酬比例制の保険料を納めます。

納めた保険料や加入期間で受給額が決まるため、そもそも個人間の差が激しいのが特徴です。