2. 6月支給分から国民年金と厚生年金が増額

2023年度の年金は、6月15日から支給開始となりました。年金額の例は次のとおり増額しています。

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分※2)

※1 2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234 円)
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

この結果、自営業夫婦(国民年金のみの受給)でも「年金26万5000円」が支給されたケースがありました。

次の年金支給日は8月15日です。どのようなケースで該当するのか確認しておきましょう。

3. 8月15日に「年金26万5000円」が支給される自営業夫婦とは

6月15日の年金支給日に、2人で合計「年金26万5000円」を受け取れた自営業夫婦がいました。

まず、支給される年金は「2ヶ月分」である点に注目しましょう。つまり、月額にすると13万2500円です。

仮に、夫婦2人の年金月額がまったく同じだった場合、一人あたりの金額は6万6250円になります。

これは、2023年度における67歳以下の人の老齢基礎年金額と一致します。

つまり、40年間未納にすることなく国民年金保険料を納めてきた夫婦(67歳以下の場合)は、8月15日に夫婦の合計で「年金26万5000円」が受け取れるでしょう。

ただし、年金からは税金や保険料が天引きされる点に注意が必要です。

実際の振込額は、6月に送付された年金振込通知書で確認しておきましょう。

繰り返しますが、記載内容はあくまでも2ヶ月分の年金です。

月額あたりにすると13万2500円なので、十分に生活できる水準とはいえません。