みなさんは「富裕層」といわれるお金持ちの方々がどのような生活をしていると思いますか。
 
高層マンションに住んで、好きなものを好きなだけ買うような生活をしているイメージがあると思います。
 
たしかにそのような生活をしているお金持ちのかたもいらっしゃると思います。
 
筆者は証券会社勤務時代、多くの「超富裕層」や「富裕層」と呼ばれる方々と接してきました。その中で、彼ら・彼女らの共通点として、収入の多さだけではなく、「低支出」にフォーカスしている印象がありました。
 
今回は、「富裕層」と呼ばれる方々がどのように「低支出」を守っているのかについて見ていきましょう。

1.【富裕層】定義は「資産1億円以上 5億円未満」

最初に「富裕層」とはどのような方たちを指すのか確認していきましょう。株式会社野村総合研究所のデータを参考に見ていきましょう。

出所：株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は 149 万世帯、 その純金融資産総額は 364 兆円と推計」

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【純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数（2021年）】

 全世帯：5413万4000世帯

  • 超富裕層（5億円以上）：9万世帯（約0.2％）
  • 富裕層（1億円以上5億円未満）：139万5000世帯（約2.6％）
  • 準富裕層（5000万円以上1億円未満）：325万4000世帯（約6％）
  • アッパーマス層（3000万円以上5000万円未満）：726万3000世帯（約13％）
  • マス層（3000万円未満）：4213万2000世帯（約78％）

※割合（％）は小数点以下第2位を四捨五入しているため必ずしも合計100になりません

 同研究所のデータによれば、「富裕層」とは1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯であり、全体の約2.6％とほんのひと握りであることがわかりました。

「超富裕層」や「富裕層」と呼ばれる方々は、いつも物腰柔らかい方が多く、豊かな雰囲気のかたが多かった印象があります。

富裕層にとっての当たり前の行動が、よりお金に好かれるポイントだったのかもしれません。
 
そのポイントとは、「倹約」です。富裕層と倹約はなかなか結びつかないかもしれませんが、わりと共通している要素だったように感じます。

実際にどのような倹約ポイントがあるか、詳しく見ていきましょう。