厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、高校卒業者の初任給は18万1200円です。
ボーナスなしと考えると、年収にして220万円ですが、この金額を年金として受け取れると考えると、「羨ましい」と感じる方もいるかもしれません。
ただし、厚生年金や国民年金からも、税金や保険料は容赦なく天引きされることは知っておきましょう。
もし厚生年金が年額220万円となる場合、どれくらいの保険料が天引きされるのでしょうか。
75歳以上の「後期高齢者医療保険」の場合で試算してみましょう。
1. 厚生年金や国民年金とは
公的年金には基礎年金(国民年金)と厚生年金があり、2階建ての構造をしています。
それぞれ「障害年金」「遺族年金」「老齢年金」があり、老後に受給するのは老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金です。
「国民年金」には、原則として日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入します。期間中に納める保険料は一律で、2023年度の国民年金保険料はひと月あたり1万6520円です。
12ヶ月×40年=480ヶ月分の保険料を納付すれば「満額」の老齢基礎年金が受給できます。
「厚生年金」には、第2号被保険者である会社員や公務員等が国民年金に上乗せして加入します。
国民年金とは違い、加入期間中の保険料は収入によって異なるため、加入期間が同じでも将来の年金受給金額が異なります。
そのため、個人差が大きいことに注意しましょう。
厚生年金を年額220万円、月額で18万円以上受給できる方はどれほどいるのでしょうか。
2. 厚生年金の受給額を深掘り
厚生年金を年額220万円、月額で18万円以上受給している方の割合を見ていきます。