配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。
株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。
よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。
今回は日本郵船(9101)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
【注目記事】【日本郵船の株(9101)】配当金や株主優待、リスクとは。商船三井・川崎汽船とも比較
1. 日本郵船(9101)の配当金のリターンはいくらか
日本郵船の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当と、2023年3月期の期末配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年4月26日
- 株式の取得価格:3103円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:350円※
- 2023年3月期・期末配当(会社予想):160円※
- 100株ベースの配当金のリターン:5万1000円
※株式分割により調整
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。