厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によると、2021年に集計した男性の平均寿命は81.47歳・女性の平均寿命は87.57歳です。
アメリカの平均寿命は男性が74.2歳、女性が79.9歳、イギリスの平均寿命は男性が79.04歳、女性が82.26歳のため、日本は長寿大国であることがわかります。
長生きは良いことですが、老後の生活費が心配な人もいるかもしれません。では、老後に向けてどれくらい貯蓄をしている人が多いのでしょうか。
本記事では、60歳代の貯蓄実態について解説します。2023年度の厚生年金・国民年金額も紹介するので参考にしてみてください。
【注目記事】60歳代「貯蓄3000万円以上」は何パーセントか。老後2000万円問題を再確認
1. 60歳代で「貯蓄4000万円以上」の割合はいくらか
総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)詳細結果-(二人以上の世帯)」によると、60歳代二人以上世帯の貯蓄は以下のとおりです。
1.1 60歳代二人以上世帯の貯蓄額「金額ごと」の割合
貯蓄高 割合
- 100万円未満 7.3%
- 100~300万円 5.5%
- 300~500万円 5.9%
- 500~700万円 7.0%
- 700~900万円 6.9%
- 900~1200万円 7.8%
- 1200~1600万円 9.0%
- 1600~2000万円 7.2%
- 2000~2500万円 7.7%
- 2500~3000万円 7.1%
- 3000~4000万円 8.9%
- 4000万円以上 19.7%
貯蓄4000万円以上の世帯が19.7%も存在します。60歳代二人以上世帯の5世帯に1世帯が4000万円以上の貯蓄を持っていることになります。
一方で、貯蓄500万円以下の世帯も18.7%あるため、世帯により貯蓄額の差が大きいことがわかります。