60歳代「貯蓄4000万円以上」の割合は？4月分からの「厚生年金と国民年金」も確認 ねんきん定期便やねんきんネットで受給額の確認を

2. 【4月分から】2023年度の厚生年金・国民年金はいくらか

経済的に安定した老後を送るためには貯蓄額も大切ですが、「いくら年金をもらえるか」も重要です。貯蓄がなくても生活費を年金受給額が上回っていれば、基本的には日常生活には困りません。

年金額は年度ごとに改定がおこなわれます。2023年度の年金額は以下のとおりです。

2.1 2023年度「厚生年金と国民年金」の受給額

• 国民年金受給額（67歳以下）：月額6万6250円（前年度比＋1434円）
• 国民年金受給額（68歳以上）：月額6万6050円（前年度比＋1234円）
• 一般的な夫婦の年金受給額（夫婦2人の国民年金を含む） ：月額22万4482円（前年度比＋4889円）

国民年金受給額は20歳から60歳まで国民年金保険料を満額納めた人がもらえる金額です。

また、「一般的な夫婦」とは平均年収約527万円で40年間勤務した夫（妻）と会社員経験のない国民年金を満額もらえる専業主婦（夫）の家庭をさします。

そのため、平均年収527万円で40年間勤務した会社員が一人でもらえる厚生年金（67歳以下・国民年金含む）は月額15万8232円（22万4482円ー6万6250円）です。

一方で、国民年金のみを受け取る会社員経験のない自営業者は月6万6000円ほどしか年金をもらえません。生活水準にもよりますが、年金だけでの生活は一般的に難しいでしょう。