老後も「保険料や税金」の負担は重い
「年金生活=悠々自適」というイメージは薄れつつあり、退職後も働くシニアは増加傾向にあります。
年金生活になると、税金や保険料の支払いが無くなると思っている方がいますが、これは誤解です。
介護保険料や健康保険料は何歳になっても支払い続けますし、基本的には年金から天引きされます。
少子高齢化が進めば、保険料の負担は増えることが避けられないでしょう。
老後生活を考えたとき、こうした負担を意識した資産計画が重要になります。
年金だけで足りるのか、足りない場合はいくらをどのように貯めるべきなのか、しっかり考えて準備しておきましょう。
老後生活は自分で守る
老後生活の柱となるのは公的年金ですが、こうした公的保険だけで老後を豊かに過ごすのは難しくなってきています。
制度に対する不満はいつの時代も出るものですが、維持するために必要となる改正とも言えるでしょう。
自分の老後を守るのはやはり自分です。公的保障をしっかり押さえた上で、足りない老後資金を準備する視点を持ちたいですね。
参考資料
- 衆議院「議事経過 第211回国会(令和5年4月13日)」
- 厚生労働省「全世代対応型の持続可能な社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案の概要」
- 東京都後期高齢者医療広域連合「保険料の決め方・賦課」
- 厚生労働省「後期高齢者医療の保険料賦課限度額について」
太田 彩子