女性の社会進出やSNSの普及により「フェムテック」が注目されるようになりました。

フェムテックという言葉をなんとなく耳にしたことはあるが、どのようなものなのかは曖昧な方も多いのではないでしょうか。

本記事では、フェムテックの概要やフェムテックに関する実態調査について紹介しています。

記事を参考に、女性たちが声を上げやすくなった現代で関心が高まりつつある「フェムテック」について深く知っておけると良いでしょう。

そもそもフェムテックとは何か

フェムテック(FemTech)とは、「女性(Female)」と「テクノロジー」を組み合わせた造語であり、女性特有の健康課題を解決する製品やサービスを指します。

思春期や成熟期、更年期には、女性のライフステージにおいて生理や妊娠、不妊、更年期障害など、さまざまな課題が生じます。

今までは、生理や妊娠、更年期などの悩みは「個人で対処するもの」という認識がありましたが、現代では女性の力を最大限発揮してもらうために、「フェムテック」を活用して、女性の心身状態の改善を図ろうとする取り組みが広まっています。

出所:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業 働き方、暮らし方の変化のあり方が将来の日本経済に 与える効果と課題に関する調査 報告書」

たとえば、月経周期を予測するアプリや生理時の不快感を軽減させられるナプキンなど、テクノロジーの発展や女性の社会進出により声を上げやすくなったことから、フェムテック市場は年々拡大傾向を見せています。

政府においても、フェムテック市場を支援する動きがあり、実際に経済産業省では「フェムテック等サポートサービス実証事業」をしている企業に対して、その経費の一部を補助する事業を実施しています。

こういった国や企業がフェムテック市場に対して、積極的な姿勢を見せていることから、働く女性が能力を最大限発揮し、活躍しやすくなっている環境が整ってきているとうかがえます。