3. 日本郵船の配当利回りの高さは株の下支え要因に
3月に下落が進んだ日本郵船ですが、3月末の配当落ちを通過したのち、4月に入ると下げ止まりの兆しが見られています。
2023年4月20日時点で、日本郵船の配当利回りは約15%と非常に高水準を維持しています(※年間配当予想510円と4月20日の終値3409円から計算)。
これだけ配当利回りが高いにも関わらず、配当性向の目標は30%と決して高くありません。「無理して高配当を出しているわけではない」点も投資家にとっては安心材料になるでしょう。
今後の業績変動リスクには注意する必要はあるものの、配当水準の高さは、引き続き日本郵船の株価を下支えする要因となると考えられます。
参考資料
- 日本郵船株式会社「2023年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
- 日本郵船株式会社「2023年3月期 第2四半期決算説明会」
- 日本郵船株式会社「2023年3月期 第3四半期決算説明会」
- 日本郵船株式会社「配当・株主優待」
- Silicon Valley Bank「Silicon Valley Bridge Bank – Open for business」
- UBS「UBS to acquire Credit Suisse」
- CREDIT SUISSE「Archegos info kit」
宮野 茉莉子