5. ペット可の賃貸での注意点
では実際にペット可の物件を運営していくうえで、注意したい3つのポイントをお伝えします。
5.1 修繕費を事前に伝える
ペット可物件にしたときに危惧されるのが、退出時の修繕費の問題です。
傷や汚れなどの修繕は高額になることも少なくないため、退去時に入居者に請求するとトラブルになる可能性があります。
そこで、入居時に大まかな費用の目安を伝えておけば、入居者も準備ができるため支払いやすくなるはずです。
先に費用を伝えると高額に感じて入居してもらえないのではと心配に思う方もいるかもしれません。
しかしそこで難色を示すような入居者は、退出時の支払いも渋る恐れがあります。
目安の費用を伝え、納得して入居してもらったほうが、修繕費もスムーズに支払われるのではないでしょうか。
5.2 他の部屋がペット可か確認
分譲マンションの一室を賃貸する場合、周りの部屋がペット可になっているかを確認しましょう。
管理会社がペット可にすることを了承しても、他の部屋がペット不可にしていればそこの入居者や部屋のオーナーからクレームが入る可能性があります。
所有する物件に入居者が入ってから苦情を言われれば、入居者と他のオーナーとの板挟みになってしまいます。
ペット可にする場合は所有する部屋のことだけでなく、周囲の状況もしっかり確かめて判断しましょう。
5.3 ペットの種類や頭数を決めておく
ペット可物件にする際は、ペットの種類や頭数を決めておくことをおすすめします。
たとえば鳥を飼って室内で放し飼いにされると、天井や高い位置の壁紙まで汚れてしまうことがあります。
修繕が広範囲になり、より高額な費用を入居者に請求することになってしまいます。
また蛇など人に害を与えそうなペットを飼い、逃げ出されてしまえば、マンション全体で大きな騒ぎになる可能性もあるでしょう。
ほかにも、犬や猫を同時に何頭も飼っていれば傷や汚れが増えるだけでなく、鳴き声も大きいため他の入居者とトラブルになる心配もあります。
無用のトラブルを避けるためにも、飼うペットの種類や頭数についてルールを設けるようにしましょう。