老後の年金をいくらもらえるのか?と年金受給額が気になっている方は多いのではないでしょうか。
ひと月につきいくらもらえるのかがわかれば、老後の生活を設計しやすくなります。
今回は厚生年金、国民年金の受給額について、また受給額が増える「繰り下げ受給」について解説します。
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1. 公的年金の受給額とは?2023年度の厚生年金と国民年金の年金額例も確認
公的年金には国民年金(基礎年金)と厚生年金があり、受け取り開始は原則65歳からです。
国民年金はすべての20歳から60歳までの国民が加入を義務付けられています。厚生年金は会社員や公務員が加入する年金制度で、国民年金に上乗せされたものです。
1.1 国民年金の平均受給額と2023年度の満額
国民年金の受給額は、厚生労働省が2023年1月に発表した「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」によると、令和5年度の国民年金額は、満額の場合、6万6250円です。
国民年金の受給額の平均は、令和4年12月に厚生労働省年金局が発表した「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると令和3年度末において、5万6479円となっています。
1.2 厚生年金の平均受給額と2023年度の年金額例
厚生年金の受給額は、先ほどの厚生労働省の発表したプレスリリースによると、令和5年度の厚生年金の年金額例は、22万4482円(夫婦2人の国民年金部分を含む)となっています。
厚生年金の受給額の平均は「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると14万3965円となっています。