2023年4月より、厚生年金と国民年金の金額が以下のようになります。
令和5年度の国民年金と厚生年金の年金額
- 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円)
- 厚生年金はモデル夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482 円
国民年金・厚生年金ともに昨年度よりは増額となっていますが、年金受給額は個人差があるもの。「年金だけでは生活できない」というご家庭もあるでしょう。
少し前には「老後2000万円問題」が話題になりましたが、実際に備えられているご家庭は多くないようです。
今回は現代の60歳代のリアルな貯蓄事情と、みんなの老後資金の備え方をみていきます。
60歳代の平均貯蓄額「2000万円」に届かない結果に
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上上世帯調査](令和4年)」をもとに、最新の60歳代・二人以上世帯の貯蓄を確認しましょう。
60歳代・二人以上世帯の貯蓄平均と中央値
- 平均:1819万円
- 中央値:700万円
60歳代の貯蓄の平均は2000万円近くにはなりましたが、届きませんでした。
より実態に近い中央値をみると700万円まで下がります。
分布を見ると貯蓄2000万円以上は29.1%であり、約7割と大半が2000万円に届いていません。