3月も終わり、この春お子さんが大学へ入学される方も、また受験生となる方もいるでしょう。

文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」によると、高等学校等卒業者の大学・短期大学進学率は58.9%で、過去最高を記録しました。

大学(学部)の進学率は基本的に年々伸びており、今後もこの傾向は続くと考えられるでしょう。

出所:文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」

お子さんへの教育が気になる一方で、将来どのくらい大学の学費が必要になるのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、国公立・私立にわけて大学学費を見ていきます。

国公立大学のリアルな学費はいくらか

まず国立大学ですが、国立の学費については文部科学省によって標準額が定められています。

文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」によると、国立大学と公立大学の学費(入学料と授業料)は以下のとおりです。

出所:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」をもとに筆者作成

国立大学の81万7800円に対して、公立大学は93万1125円と10万円ほど高いです。

たとえば4年間在籍した場合、授業料だけで以下の費用が必要です。

  • 国立大学53万5800円×4年間=214万3200円
  • 公立大学53万8734円×4年間=215万4936円

私立大学と比べて安いイメージのある国公立大学ですが、それでも授業料だけで4年間で200万円以上かかります。

しかし、それでも私立大学よりは安く、特に理系や医歯系については基本的に私立大学より負担額が大きく抑えられる点が特徴でしょう。