4. 月20万円(年240万円)の手取り額をシミュレーション
年金受給額が月20万円(年240万円)の場合に天引きされる税金と社会保険料は以下のとおりです。
4.1 月額20万円の税金と社会保険料
- 所得税 3万1000円
計算式:(240万円-110万円(公的年金所得控除)-48万円(基礎控除)-約22万2000円(社会保険料控除))×5.105%(所得税率) - 住民税 6万7000円
計算式:(180万円-110万円(公的年金所得控除)-43万円(基礎控除)-約22万2000円(社会保険料控除))×10%(住民税率)-2500円(調整控除額)+5000円(均等割額) - 国民健康保険料 13万7000円
- 介護保険料 9万7000円
・手取り(年間) 206万9000円
240万円ー3万1000円(所得税)ー6万7000円(住民税)ー13万7000円(国民健康保険料)ー9万7000円(介護保険料)
※端数処理の関係で計算が一致しない部分があります。
受給額が月額20万円になると、税金や社会保険料の負担はかなり重くなります。税金と社会保険料の合計年間負担額は約32万円です。
手取り率は約86%となっており、年金受給額が増えるごとに手取り率は減っていくことがわかります。
5. 年金は手取りで考えよう
老後の計画を立てる際には、年金受給額を「手取り」で考えることが重要です。
特に、年金の額面受給額が多い世帯ほど税金と社会保険料の負担は重くなります。
額面ではなく手取りを把握して、具体的な老後生活のシミュレーションをしてみてください。
参考資料
苛原 寛