【任天堂の株価(7974)】減配予想も投資家の売り材料か

任天堂は2022年10月に株式分割を行っているため、1株当たりの配当水準も大きく変わっています。2023年3月の配当が分割後はじめてとなるため、この配当水準には注目が集まっていたでしょう。

そのような中、2023年度第2四半期時点での配当は1株当たり109円だったところ、第3四半期の決算発表では96円に引き下げる見通しを発表しました。

出所:任天堂株式会社「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 」

そもそも前年の期末配当は1410円で、2022年10月に1株を10株とする株式分割を行なったことをふまえると、前年の配当の10分の1にあたる141円が、株価の分割を加味すると前年と同程度の配当水準となります。

すなわち、2023年3月期第二四半期時点の配当予想である109円は、すでに前年度比で実質的な減配とみることができます。

その中で第3四半期には更に配当予想を引き下げたことが、株価のさらなる下落要因になったと考えられるでしょう。