1. 日本人の平均年収って上がっているの?
まず最初に、日本人の平均年収を確認していきましょう。
OECD(経済協力開発機構)の平均賃金によると、2021年の日本人の平均年収は3万9711ドル。1ドル110円で換算すると約437万円です。
この約437万円という平均年収は過去に比べて右肩上がりに上がってきているものなのでしょうか。日本のバブル期と言われた30年前の1991年の日本人の平均年収と比較してみます。
1991年の日本人の平均年収は約3万7866ドルでした。残念ながら、日本人の平均年収はここ30年間で見てもほとんど変わっていないようです。
また、OECD加盟国の平均年収の値は5万1607ドル(年収568万円前後)であるのに対し、日本人の平均年収3万9711ドルです。
OECD加盟国34カ国中24位という結果を見ると、バブル期以降の日本が「失われた30年」と言われるのも仕方がないような気がしますね。