3. 日本の賃金は変わらず、世界の賃金は上昇。私たちの生活にどう影響する?
多くの人が日本人の給与がここ30年間ほとんど変わっていないということに対して危機感を抱いていますが、中には給料が増えなくてもその分物価も低いんだから大丈夫だという方がいます。
実際、アメリカなどの海外と比べると日本の物価は安く外国の人からすると「日本は安い」という印象をもたれることも多いです。しかし、物価が安ければ賃金が伸びなくても何も影響はないのでしょうか?
実は、そうとも言いきれません。なぜなら、日本は輸入大国といって生活に必要なもののほとんどを海外からの輸入に頼っています。
海外で賃金の上昇に伴い物価も上がっていくと、輸入に頼っている日本は海外からモノを仕入れる時のコストが嵩み、その分日本で販売されるあらゆるモノの値段も上がっていってしまうことは避けられません。
実際、今の日本も多くの食料品や生活用品の値上げが行われています。これから先、日本と世界の賃金の差が広がれば日本人の生活はより一層厳しいことになるかもしれないと言っても過言ではないでしょう。