世帯年収1400万円の「パワーカップル」でも不安…厚生年金の受給見込額はいくら？老後の年金受給額をシミュレーション

4. 世帯年収1400万円の年金額シミュレーション

世帯年収1400万円のパワーカップルは、老後、年金をいくら受け取ることができるのでしょうか。

老後に受け取れる年金額は、現役時代の厚生年金加入期間中を通した収入によって決まります。過去～現時点の年収だけで試算することはできないため、今回は、試算条件を限定してシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションには、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を活用します。ぜひ一度、ご自身でも試算してみてくださいね。

出所：厚生労働省「公的年金シミュレーター」

このケースの場合、年金受給額は年額で217万円でした。

夫婦ともに同じ条件だった場合、ふたりの合算で434万円となります。

日本の平均年収は約433万円ですので、夫婦2人分の年金を合わせて、やっと現役世代の平均所得に到達できるレベルということがわかります。

ただし、このシミュレーション結果は、あくまで「38年間の平均年収が700万円だった場合」です。初任給、20代、30代と年収は少しずつステップアップしてくのが一般的だと考えられます。

過去の年収も考慮して、より実態に近いシミュレーションをしてみてくださいね。

また、年に一度、誕生月に届く「ねんきん定期便」や、ご自身の年金に関する情報を確認できる「ねんきんネット」なども利用して、老後の収入の柱となる年金受給額を把握しておきましょう。