【2023年の商船三井の株価】増配方針と堅調な業績

2023年1月31日に発表された2022年度第3四半期決算と、あわせて発表された増配方針は商船三井の株の押し上げ要因となったと思われます。

第三四半期までの堅調な決算を受けて、年間配当560円とする見通しを発表しました(うち300円は中間配当ですでに実施済)。

商船三井は配当利回りが3月14日の終値(3540円)をもとに計算すると15.8%に上るなど、好業績時には高配当株として着目されやすい株式です。そのため、このような増配発表は株価にとってプラス材料になったと言えます。

また、第三四半期までの堅調な業績も材料になったと思われます。持分適用会社であるONE社も含めた経常利益で見ると、第三四半期における前年同期比で2515億円の増益となる、7392億円となっております。

持分適用会社のONE社とともに行っているコンテナ船事業は、世界経済の減速を背景に市況としては決して追い風ではない中で、上半期における利益の積み上げもあり利益を維持できたことが好感されたと考えられるでしょう。