60歳代の家計状況は?高齢者世帯で生活が「苦しい」約5割にも
単身世帯、二人以上世帯ともに貯蓄3000万円以上の割合は多くありません。やはり老後資金にまとまった貯蓄を築くのは簡単ではないでしょう。
では、平均的な高齢者世帯の家計状況はどうなのでしょうか。
高齢者世帯の生活意識
厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯で生活が「苦しい」と答えた人の割合は50.4%です。
高齢者世帯の半数以上が「生活が苦しい」と感じています。多くの世帯では経済状況に満足できていないようです。
60歳代ひとり世帯の金融資産構成
では、60歳代の中でもひとり世帯はどのような商品で貯蓄を保有しているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代単身世帯の平均貯蓄額は1388万円で、貯蓄の内訳は以下のとおりです。
預貯金の割合が約半数を占めています。
株式(13.0%)や債券(5.0%)、投資信託(11.1%)など比較的リスクの高い金融商品の割合も一定数あります。
一般的に「日本人は現金預金の割合が高い」と言われますが、実際に現金預金中心に貯蓄をしていることが分かります。