2. ねんきん定期便のハガキタイプは年齢に応じて2種類

はがきタイプのねんきん定期便はメールシーラータイプになっており、50歳以上と50歳未満で送られてくる内容が違います。

ハガキの3倍の大きさになっています。

2.1 50歳以上の方

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

表面の左に住所や宛名が記載されています。

中央には、上段に照会番号、中段に65歳から受け取る金額、70歳、75歳まで繰下げた金額が記載され、下段にこれまでの保険料の納付額が記載されています。

右側には、最近1年間の納付状況が記載されており、ここで最近1年間の納付状況や標準報酬月額、標準賞与額を確認できます。

お勤めしていても、ここに記載がなければ厚生年金には加入していないということです。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

裏面の上段には、「2. これまでの年金加入期間」が記載されています。国民年金の納付や第3号被保険者の状況、厚生年金などの加入状況を確認できます。

中段には、「3.老齢年金の種類と見込額」が記載されています。

ここに年金額の数字が記載されている方は、老後のそれぞれの年金が受け取れますが、記載がない方は加入期間が足りないなどの理由により、受け取ることができません。

ここで大事なことなのですが、この場所に記載されている数字は、この「ねんきん定期便」が作成された時期の年金の加入状況、給与・賞与が60歳まで続いた場合の金額が記載されています。

したがって、ねんきん定期便が作成された後に、給与が下がった、仕事を辞めた場合にはこの金額が下がります。注意しましょう。

2.2 50歳未満の方

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

表面は50歳以上の方と大きく変わりありません。

下段にこれまでの加入実績に応じた年金額(昨年)、これまでの加入実績に応じた年金額(今年)と65歳から受け取る金額、75歳まで繰下げた金額金額が記載されています。

50歳以上の方にあった、「2.これまでの年金加入期間」は、裏面に記載されています。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

50歳未満の裏面は、「1. これまでの保険料納付額(累計額)」「2. これまでの年金加入期間」ともに50歳以上の方と同じです。

違うものは、「3. これまでの加入実績に応じた年金額」です。

50歳以上の方は、60歳まで同じ働き方、同じ給与の場合の推計の金額が記載されていましたが、50歳未満の方は今までの実績額となります。