3. ねんきん定期便で必ず確認したいところ

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

まず、封書型、ハガキ型ともに「これまでの年金加入期間」を確認しましょう。

国民年金を納付しているのに少ない、厚生年金に加入していたのに記録が少ない、これだけでも記録の漏れが見つかるかもしれません。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

次に確認したいものは封書型の方ですが、これまでの「年金加入記録」のページにある国民年金や厚生年金、共済年金の加入記録をチェックしましょう。

ここに、③お勤め先の名称や④資格を取得した年月日、⑤資格を失った年月日、⑥加入月数などが記載されているのですが、ここである程度、お勤め先などを確認することができます。

私が年金相談を受けたときに年金の加入漏れを見つけるのが、この部分です。

特に履歴の漏れを確認したいのは、④資格を取得した年月日、⑤資格を失った年月日に間がある場合です。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」をもとに筆者作成

株式会社AAAを退社し、株式会社BBBに転職した際は年金記録に空白の期間がないのですが、株式会社BBBを退社し、株式会社CCCに入社する間に空白の期間があります。

この場合、この方は国民年金を払っていたかもしれませんし、別の企業で働いていたかもしれません。

この間に年金記録があると将来の年金記録につながるため、面倒に思うかもしれませんが、確認するだけでも安心できるでしょう。