「ひとりの老後」貯蓄を増やすための対策4つ
今回みてきたように、年代が上がるほど貯蓄の平均と中央値に差が広がりやすく、貯めている人と貯めていない人の差が出ることがわかりました。
早くからひとりの老後に向けて行いたい対策を4つご紹介します。
おひとりさまの老後対策1.先取り貯金で確実に貯める
各年代で2~3割ほど貯蓄ゼロの方がいました。まずは「貯蓄する習慣」をつけることが大切でしょう。
無理なく貯蓄習慣をつけるには、給料日にはじめに貯蓄し、残りの金額で生活する「先取り貯金」が向いています。基本的には一度設定すれば、あとは自動的に貯蓄が可能です。
無理な金額設定では結局貯蓄から引き出してしまうことになるので、無理のない金額からはじめましょう。また、貯金用口座のカードは持ち歩かないようにして、確実に貯めていきましょう。
おひとりさまの老後対策2.先取り貯金を見直して一部で運用する
先取り貯金は金額や内容などを定期的に見直すといいでしょう。
貯蓄が3~6カ月ほどの生活費くらい貯まれば、つみたてNISAなどを利用して一部で運用をはじめてみるのも一つです。
運用にはリスクがありますが、老後資金を効率的に貯める方法の一つになるので、まずは情報収集をしてみるといいでしょう。2024年から新NISAもはじまる予定なので、あわせて調べてみてください。
おひとりさまの老後対策3.自身の公的年金を確認する
老後生活の軸となるのは貯蓄とともに公的年金です。
ねんきん定期便やねんきんネットなどを利用し、将来の受給予定額を確認すると、より貯蓄のプランを立てやすくなります。
おひとりさまの老後対策4.長く働き続けられキャリアを考える
貯蓄にあわせて大切なのが収入です。今は60歳代で働く人も多いので、長く働き続けられるキャリアについて考えましょう。
今からできるマネー&キャリアプランを立てよう
何でも気付いたときがはじめ時です。今回のコロナ禍や物価高で、前よりもお金や仕事について考える機会は増えた方が多いでしょう。
これを機に、自身のキャリアやマネープランについて考え直し、実行していってみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子