2024年に卒業する大学生や大学院生が対象の就職活動が3月1日に解禁され、今年も本格的な採用活動が開始されました。
マイナビが行った「マイナビ2024年卒 企業新卒採用予定調査」によると、採用を増やす企業や初任給をアップする企業が増加傾向にあることがわかっています。
初任給の相場とともにくわしく見ていきましょう。
2024年卒【就職活動】採用意欲は上昇へ
「マイナビ 2024年卒 企業新卒採用予定調査」は2023年2月1日~2月14日に行われ、有効回答数は2036社でした。
結果によると、採用予定数は「前年並み」と答えた会社が最多だったものの、「増やす」と回答したのは文系で27.7%、理系で29.8%です。
いずれも前年より大幅増となり、採用意欲がより上昇している様子がうかがえます。
新卒採用を実施する理由では、
- 経営状態の好転・既存事業の拡大
- 前年に新卒を採用できなかった
が増加。採用枠を増やして、学生からの応募獲得に臨んでいるようです。
「採用環境の見通しが厳しくなる」企業も増加
続いて企業側の採用環境の見通しも見ていきます。
文系
- 非常に厳しくなる:11.9%
- 厳しくなる:37.2%
合計49.1%
理系
- 非常に厳しくなる:17.6%
- 厳しくなる:32.8%
合計50.4%
採用環境が厳しくなると考える企業は多く、主な理由として以下があげられました。
- 母集団(エントリー数)の不足
- セミナー動員数の不足
- 内定辞退の増加
人材獲得競争は激化しており、学生の応募獲得のために企業努力が求められています。
では具体的にどのような対策が考えられているのか、同調査から見ていきましょう。
企業が就活生に行うPR。初任給アップも?
応募者へのPRのために導入・改正した、もしくは導入・改正を検討していることを聞いた項目では、初任給や基本給のアップを答えた企業が目立ちました。
- 初任給の引き上げを実施(予定)または検討:59.2%
- 基本給の引き上げを実施(予定)または検討:56.1%
約6割の企業が引き上げを実施、もしくは検討していることがわかります。
残りの4割程度の企業においても、「まだ検討もしていないが必要性を感じている」とした企業は初任給が19.1%、基本給が22.1%ありました。
給与のアップは学生にとっても目に見えてわかりやすいポイントとなり、重視される傾向にあります。
実際、給与引き上げの動きがあると企業への関心と志望度が高まると回答した学生は68.2%にのぼりました。
初任給の相場はいくらか
そもそも初任給の相場はいくらくらいなのでしょうか。
調査団体により平均は多少前後しますが、今回は厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考に、新規学卒者の賃金を学歴別に確認していきます。
学歴ごとの初任給の相場
- 大学卒:22万5400円
- 高校卒:17万9700円
- 専門学校卒:20万6900円
- 高専・短大卒:19万9800円
- 大学院卒:25万3500円
学歴によって異なりますが、大卒の場合は22万5400円が平均です。
参考までに、業種ごとの「20~24歳」の賃金も見ていきましょう。
- 情報通信業:23万2000円
- 医療・福祉:22万5400円
- 金融業・保険業:22万3500円
- 学術研究、専門・技術サービス業:22万3000円
ただし、初任給は高くても今後の賃金の伸びと比例する保証はありません。
目先の金額だけでなく、生涯を通した賃金や業務内容などを総合的に考える必要があるでしょう。
初任給も含めたキャリアを考える
就職活動が解禁し、企業選びに迷う学生の方もいるでしょう。
初任給は目に見えてわかりやすい項目でもあり、学生獲得の熱意が高い企業ではアップする動きも高まります。
ただし、今後のキャリアは長い目で考える必要があります。
あらゆる視点から客観的に判断していきましょう。



