3. 年金振込通知書に書かれている「ねんきん定期便からは見えないこと」
さきほど紹介した「ねんきん定期便」に記載される年金額見込み額はいわゆる「額面」です。
受給がスタートして、実際に振り込まれる年金額は「年金振込通知書」に記載されています。
これは私たちの給与明細と似ています。会社員や公務員が受け取る毎月の給与は、総支給額(額面)と実際の振込額(手取り)に差がありますが、年金も同様です。
額面から税金などが引かれて余ったものを受け取ります。実際に振込通知書がどのように記載されているのか、詳しく見ていきましょう。
4.1 チェック項目その1:年金支払額
年金は偶数月に2カ月分が支給されます。ここに記載のある金額は、あくまで各種控除を行う前の「総支給額」となります。
4.2 チェック項目その2:介護保険料額
サラリーマンであれば今までに給与天引きされていた「介護保険料」も年金から差し引かれます。
4.3 チェック項目その3:後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
介護保険料と同様に、後期高齢者医療保険料や国民健康保険料(税)が天引きされます。ただし、天引き対象でない場合には記載がありません。
4.4 チェック項目その4:所得税額および復興特別所得税額
年金に応じた所得税額および復興特別所得税額が天引きされます。社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額が記載されています。
年金に所得税が課税される場合も、年金からの天引きで納税します。
4.5 チェック項目その5:個人住民税
所得税と同様に、個人住民税も天引きとなります。
4.6 チェック項目その6:控除後振込額
ここに記載の金額が、各種控除後の実際の振込額となります。これだけの金額が天引きされるため注意が必要です。