6. 50歳代「さいごの貯め時」に辞めたいNG習慣③ 先取り貯蓄をしていない

貯蓄方法として、毎月残ったお金を貯蓄するという考え方をしている人も少なくはないのではないでしょうか。対して、計画的な貯蓄が出来ている人の多くは先取り貯蓄を取り入れている方が多いでしょう。

出所:金融庁「高校生のための金融リテラシー講座」より抜粋(2022年3月)

「収入-支出=貯蓄」ではなく、「収入-貯蓄=支出」のような「先取り貯蓄」や「自動積立貯蓄」を貯蓄方法として取り入れています。

【代表的な先取り貯蓄】

  • 財形貯蓄
  • 自動積立定期預金

【自動積立貯蓄】

  • つみたてNISA
  • iDeCo
  • 個人年金保険

自動的にお金が貯まるシステムをすることで、使えるお金が制限され、必然的に貯蓄できるようになります。毎月口座引落されるため、計画的かつ確実にお金を貯めることができます。

目標に向けて決めた金額は貯めて、他のお金は使って良いと区別することで、むしろ気楽になり継続しやすいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

少子高齢化が進む今、年金水準は将来的に下がる可能性が高いと言えるでしょう。一方で、インフレによる物価上昇も懸念されるため、ゆとりのある老後の資金計画を立てていきたいですね。

また、長期運用が可能なのであれば、預金貯蓄以外に増やす方法の一つとして、「資産運用」を取り入れるのもおすすめします。

変動リスクは伴いますが、長期・積立・分散の投資の基本を守ることでリスクを抑えた運用も可能です。まずは、自分に合った方法について情報収集をしてみてください。

7. 50歳代は生活を見直すチャンス

年功序列制度が根強い日本では、多くの企業で50歳代になると収入のピークを迎える傾向にあります。子育てや住宅ローンの返済が一段落する人も多い50歳代は、日頃の生活全体を見直すチャンスといえるでしょう。

老後に向けて、家計の見直しや将来どんな生活をしたいのかをじっくり検討する時間をつくってみるのはいかがでしょうか。

参考資料

仲宗根 梨世