3.「国民年金と厚生年金」保険料の違い
毎月支払う「年金保険料」も、国民年金と厚生年金では異なります。
3.1 国民年金
国民年金の保険料は、一律で1万6590円(2022年度の水準)と決められています。
40年間納めれば満額の老齢基礎年金が受け取れますし、未納期間があればその分が差し引かれるという仕組みです。
支払い方法は現金、口座振替、クレジットカード払い等から選べます。
また2023年2月20日からは、キャッシュレス決済もスタートします。
3.2 厚生年金
厚生年金の保険料は、標準報酬月額×18.3%で算出し、その半分を支払います(事業主と折半)。
例えば標準報酬月額が32万円の人の場合、5万8560円を会社と折半するため、本人の負担は月額2万9280円です。
本人の収入に連動するという性質上、年収が高い人ほど保険料が高くなるのが特徴です。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)