世帯年収450~500万円の勤労世帯の貯蓄額

同資料によれば、年収450万円〜500万円の勤労世帯の貯蓄額は784万円です。

この世帯の家庭状況は以下のとおりです。

  • 世帯人員:3.18人
  • 世帯主の年齢:49.8歳
  • 年間収入:474万円

貯蓄額784万円の内訳は以下のとおりです。

金融機関:765万円
 通貨性預貯金:277万円
 定期性預貯金:237万円
 生命保険など:157万円
 有価証券:94万円
  貸付信託・金銭信託:2万円
  株式:39万円
  債券:4万円
  投資信託:49円
金融機関外:19万円

765万円の貯蓄額のうち514万円、約67%を預貯金が占めます。

負債額は693万円で、純資産額は72万円です。

年収400万円〜450万円の世帯より年収は多いものの、貯蓄額、純貯蓄額ともに少ないことが分かります。

「世帯主の配偶者のうち女の有業率」を見ると、年収400万円〜450万円の世帯は39.1%なのに対して、年収450万円〜500万円では48.2%と約10%も上昇します。

年収450万円〜500万円の家庭は決して余裕があるわけではなく、「配偶者が働くことで年収が上がっている」、言い換えれば「配偶者が働かないといけない厳しい家計状況にある」と言えるかもしれません。

年収400万円帯の「ふつうの世帯」の負債状況

負債額で最も大きな割合を占めるのが住宅ローンです。

先程の資料によれば、年収400万円帯の世帯の負債額と住宅ローンの割合は以下のとおりです。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

世帯年収400万円台の世帯の負債額の大半を住宅ローンが占めます。

しかし、負債ではありますが、手元に不動産という資産が残るので、意味のある負債ともいえるかもしれません。