住宅ローン控除の注意点2つ
住宅ローン控除の注意点をまとめましょう。
住宅ローン控除の注意点1.戻るのは「支払った税額」が上限
これまでの内容を踏まえると、住宅ローンで戻ってくるのは支払った税額が上限であることがわかります。
年末のローン残高から控除できる金額がいくらであっても、実際に支払った税額を超えてお金が戻ってくるわけではない点に注意が必要です。
たとえば、「控除率1%、年末のローン残高が3000万円」だとすると最大30万円の控除が受けられるため、とても魅力的に感じるでしょう。
しかし、必ず30万円が戻ってくるわけではなく、20万円しか税金を払っていない人であれば、最大で20万円しか戻りません。
住宅ローン控除の注意点2.所得が高い人ほどメリットも大きい
これまで見てきたように、住宅ローン控除は所得の低い人にはあまりメリットはなく、所得の高い人ほど受ける恩恵の大きな制度というわけです。
この点を理解せずに、控除が受けられるからと高額な物件の取得に住宅ローンを組むと、返済が困難になるおそれがあります。
住宅を取得する場合、無理なくローンを返済できる借入金額を考え、自己資金と借入金額から取得できる物件の金額を決めましょう。
無理なく返済できることが最優先で、住宅ローン控除は副次的なメリットと考えます。