経済力と大学進学率

経済格差は学力格差、そして学歴差を生み出すと言われています。

内閣府が発表した「令和3年度子供の貧困の状況及び子供の貧困対策の実施の状況」によると、生活保護世帯に属する子どもの大学進学率は39.9%(令和3年4月1日現在)です。

出所:内閣府「令和3年度子供の貧困の状況及び子供の貧困対策の実施の状況」

同調査の過去のデータを踏まえると、大学進学率は年々上がってきています。

しかし、文部科学省の「令和3年度学校基本調査」による18歳人口の大学進学率54.9%に比べると、まだ差があります。

子どもに学ぶ意欲があっても、家庭の事情で進学を断念せざるを得ない子どもは少なくありません。

それと同時に、経済的に厳しい家の子は家庭の状況を察知し「どうせ大学に行けない」「勉強していても進学できないから諦める」と意欲が湧きにくくなります。

意欲低下は成績不振を招くだけでなく就職時に有利な資格所得や、職についてからのやる気など将来にわたって悪影響を及ぼすものです。

日々の生活で子どもの意欲の芽を潰さないよう意識してください。

学校での活躍やテストの点数が上がったことなど、日頃から子どもに「結果が出たね」「頑張っているね」と努力を褒める言葉をかける。

目標を掲げる前に、親の方も接し方を見直していくことも大切です。