経済格差と学力格差を乗り越える

「余裕がないと子どもに色々と経験を積ませることができない」「塾などに通わせないと学力差が広がるのではないか」と不安になるのも当然です。

少子化の影響もあり、習い事では乳幼児を対象にしたスクールも開校されている時代です。

就学前から習い事をしている、という話が耳に入る機会も少なくありません。

経済力があれば子どもに音楽やスポーツ、学習系など様々なジャンルの習い事をさせることができます。

しかし、家計に余裕がないことを理由に「経験を積むチャンスがない」と諦めないでください。

お茶の水大学が発表した「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究」では、「平成29年度全国学力・学習状況調査の結果及び保護者に対する調査」を基に、子どもの学力と家庭の蔵書数(漫画や雑誌、教科書、参考書、子供向けの本は除く)の関連性を指摘しています。

小学6年生の国語と算数、中学3年生の英語と数学の成績は家庭の蔵書数が多ければ多いほど点数が高いことが分かりました。

学力が高いと蔵書数が高くなるという可能性もありますが、相関関係は注目すべき点です。