5. 厚生年金に「入っていなかったら」老後の年金はいくらか
仮に夫婦のうちの1人、あるいは2人で自営業を営んでいたようなケースでは、老後の年金見込額はいくらになりそうでしょうか。
同じように計算してみましょう。
5.1 試算条件
- 40歳
- 22歳~59歳までフリーランスとして就業
- 38年間の年収の平均は700万円
- 65歳から年金受給開始
- 20歳~22歳の国民年金も含め、40年間未納期間なし
5.2 試算結果
なんと、年金は年額で78万円という結果に。夫婦の一方が厚生年金を受け取る場合、夫婦の合算年金額は295万円。2人とも国民年金のみを受取る場合、夫婦の合算年金額は156万円です。
生活レベルを上げてしまった「パワーカップル」の生活が成り立つ金額とは、とうてい言えないでしょう。
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。