2. 現役時代の収入が反映されるのは厚生年金だけ

現在の収入が高いと、老後の年金額が高くなることは確かです。ただし、これはあくまでも厚生年金に加入している人の場合。

自営業やフリーランスとして高収入を得ている人は、収入がどんなにアップしても、将来の年金額には響かないのです。

2.1 老後の年金額の決まり方

国民年金の「年金保険料」と「老後の受給額」

国民年金の保険料は誰もが一律です。老後に受け取る年金額は、「納付済」「未納」あるいは「免除されたか」によって決まります。

40年間未納期間がなければ、受給開始時点で決められた満額(2022年度の月額)が受給できますし、未納や免除期間があればその分が差し引かれる仕組みとなっています。

厚生年金の「年金保険料」と「老後の受給額」

厚生年金の保険料は現役時代の収入によって決まります。正確には4~6月の給与をもとに算出した「標準報酬月額」で決まる年金保険料と、賞与にかかる年金保険料をそれぞれ納付します。

老後の年金額は、納付済の保険料や年金加入期間によって決定します。そのため、「多く稼いだ人」「長く働いた人」の受給額が多くなるしくみなのです。

つまり、夫婦のどちらか、あるいは2人とも国民年金のみに加入していたケースでは、場合、国民年金のみに加入していた場合、という場合、どんなに稼いでいても高い年金を受け取ることはできません。

それでは事項で実際にシミュレーションしてみましょう。