3. 50歳代の貯蓄は「より計画的に」

50歳代は多くの世帯にとって、老後資金を準備する上でのラストスパート期間。より計画的に貯蓄を行う必要があるでしょう。

子育て費用や住宅ローンの支払が落ち着き、時間的にも経済的にも余裕を実感し始める世帯が増える時期でもあります。

つい後回しにしていた固定費(光熱費やスマホの通信量など)のスリム化に取り組んだり、外食の頻度を減らして自炊を増やすなど、日頃の暮らしを見直す機会を作ってみるとよいかもしれません。

小さな工夫を積み重ねて「浮いたお金」は、ぜひ貯蓄に回しましょう。預貯金と資産運用を上手に組み合わせて、お金を貯めて・育てるしくみを作っていけたら良いですね。

4. まとめにかえて

今回は50歳代世帯の貯蓄事情を眺めてきました。ひと月に必要となる生活費や、そもそも収入は世帯によってそれぞれです。よって、「貯め時」も人によって異なるでしょう。

とはいえ、長寿時代を見据えた老後資金の準備は、現役世代のラストスパート期ともいえる「50歳代」で意識し始める人が多いはずです。

教育資金や住宅資金とは異なり、老後資金は「いつごろから、いくら必要か」がつかみにくいですね。

まずは、老後の年金見込み額や、いまの貯蓄状況を把握するところから始めましょう。老後に向けた、本格的な貯蓄をペースアップしていく上で、参考となりそうですね。

参考資料

徳原 龍裕