私立大学では旧AO入試と推薦入試の割合が過半数

文部科学省が2022年2月に発表した「令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、私立大学の入学者48万4256人の内訳は以下の通りになりました。

一般選抜

出所:文部科学省「令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」

学校推薦型選抜

出所:文部科学省「令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」

総合型選抜

出所:文部科学省「令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」

  • 一般選抜 41.53%(20万1116人)
  • 総合型選抜(旧AO入試)14.72%(7万1292人)
  • 学校推薦型選抜(旧推薦入試)43.51%(21万697人)
  • その他 0.24%(1151人)

私立大学では約6割の入学生が従来の一般選抜以外の入試制度で受験をし入学していることになります。

文部科学省のデータによると、20年前は私立大学の入試の主流は今とは逆で、6割以上が一般選抜を経て入学していました。

かつては入学試験と言えば筆記試験が絶対的な存在でしたが、近年はとくに私立大学では受験生の能力や志望動機を重視する傾向が強まっています。

少子化もあり、早めに入学生を確保したい私立大学と早めに合格したい受験生の思惑が一致しており、今後も一般選抜の規模縮小の流れは加速すると予想されます。