年収600万円以上の割合が多い業種トップ5

前述のとおり年収600万円を得ることは容易でなく、年収600万円以上の人の割合は半数にも達していません。

年収600万円以上を見込めるのはどのような業種なのでしょうか。

出所:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査 」

同調査における「年収600万円以上の割合が多い業種トップ5」は以下のとおりです。

1位 電気・ガス・熱供給・水道業:年収600万円以上 66%(うち年収600万円台 14.7 %)
2位 金融業・保険業:年収600万円以上 44.6%(うち年収600万円台 9.0%)
3位 情報通信業:年収600万円以上 42.1%(うち年収600万円台 11.2%)
4位 複合サービス事業:年収600万円以上 34.2%(うち年収600万円台 15.3 %)
5位 製造業:年収600万円以上 30.5%(うち年収600万円台 9.5 %)

年収600万円以上の割合が多い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」です。その後に、「金融業・保険業」、「情報通信業」と続いています。

電気やガスなどのインフラ系の業種は人々の生活の基盤を支える仕事です。景気に左右されにくく、安定した職種としても人気を集めています。

金融業や保険業も年収が高い傾向にあります。特に、メガバンクや大手保険会社に総合職として入社した場合、比較的若くして年収が1000万円に達する人も珍しくないようです。

また、情報通信業にはテレビ放送局や携帯電話会社、出版社、ソフトウェア開発会社、コンテンツ制作会社などが含まれます。

クリエイティブな作業が得意な人やものづくりが好きな人、トレンドに敏感な人たちからも人気の職業も多いです。