3. 【厚生年金と国民年金】最新の年金受給額とは

令和3年12月に発表された厚生労働省年金局の発表によると、過去5年間の厚生年金、国民年金の受給者平均月額は以下のとおりです。

最新のデータでは、平均月額は厚生年金で14万3965円、国民年金は5万6368円でした。

老齢厚生年金、老齢国民年金の受給者平均月額の推移(年度末現在)

出所:厚生労働省年金局 令和3年12月「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

厚生年金、国民年金の受給額を男女別にみた場合の平均額は以下のとおりです。

令和3年度 受給者平均年金額(月額)

出所:厚生労働省年金局 令和3年12月「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

4. ひとり世帯の年金受給額はいくらか

では、最新の平均受給月額をもとに家族の形態別の平均年金月額を確認しましょう。

まずひとり世帯では、どれほど年金をもらえるのでしょうか。

4.1 ひとり世帯の国民年金

ひとり世帯で、自営業や農業従事者などで国民年金に加入している場合、国民年金の平均月受給額は5万6368円です。

4.2 ひとり世帯の厚生年金

ひとり世帯で会社員や公務員など厚生年金に加入している場合、厚生年金(国民年金を含む)の平均月受給額は14万3965円です。

ただし、厚生年金の平均月額は男性が16万3380円、女性が10万4686円となっており、男女で約6万円の差があります。

いずれも年金のみで生活するのは難しいといえるでしょう。