年金だけでは不安な老後を生き抜くために

やっておきたいことその1. 健康への意識を高める

日本は世界でも有数の長寿国。長生き時代に老後を送る私たちが何より気をつけたいのは、いつまで健康でいられるかということ。いわゆる「健康寿命」に目を向けることです。

健康寿命とは「日常生活に制限のない期間」のことをさします。「他人の助けを必要とせず、自分自身で生きていける状態」などですね。

日本人女性の平均寿命は87.57歳(2021年)。しかし、健康寿命は75.38歳(2019年)です。晩年の約12年間は、何らかの形で生活のサポートや介護が必要になるのが平均的、ということになるでしょう。

おひとりさまの老後。どんな費用が必要?

おひとりさま世帯の場合、家事や外出支援などをアウトソーシングする機会も多くなるかもしれません。

また、自宅のバリアフリー改修や長期入院といった、シニア世代ならではの大きめ出費が生じる可能性も。さらに、介護施設への入所を検討する場合もあるでしょう。

特別養護老人ホームは介護保険が適用される公的施設なので、負担が少なく済みます。しかしその分人気も高く、希望しても即入所するのは難しいケースが多いでしょう。

民間の有料老人ホームに入居する場合は、ときには数千万円単位のお金が必要となることも。

年を重ねることで、健康面や体力面での不安は増えます。若い頃から食事・睡眠・運動に気を配り、「長く健康でいるための」準備をしていく姿勢を大切にしたいですね。