3. 年金を増やす方法
もし年金を増やしたい場合、高い年収を稼ぐ以外にも方法はあります。
3.1 繰下げ受給
繰下げ受給とは、年金の受給開始を65歳より後に遅らせることで、受給額をあげるという制度です。
例えば66歳まで待つなら8.4%増えますし、75歳まで待てば84%も増やせます。ただし、年金がもらえない間の収入確保が必須になるでしょう。
年金の増加に合わせて、税金や保険料の負担が増えることにも注意が必要です。
3.2 加給年金
65歳未満の配偶者がいる方や、18歳まで(一定の障害がある場合は20歳まで)の子どもがいる方には、加給年金が上乗せされることがあります。
これは個々の条件によってことなるため、ねんきん定期便等には記載されていません。
生計を維持していることや、厚生年金の加入期間等にも要件があるため、自分が該当するのか事前に確認しておくといいでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)