70歳代の厚生年金と国民年金の平均受給額は?

貯蓄ゼロの世帯は年金だけで生活していけるのでしょうか。厚生労働省の年齢別の年金額を見てみましょう(「厚生年金+国民年金」とは、厚生年金の支給額に国民年金分が含まれていることを意味します)。

出所:厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

まず、国民年金の受給額ですが、2022年度の国民年金の満額(保険料を480カ月納付)は月額6万4816円です。満額を受給する人ばかりではなく、平均額は満額より1万円近く少ないことがわかります。

また、上記のデータはひとり分の年金額です。夫婦世帯の場合、パターンごとに世帯の年金額は以下のようになります(なお、計算には平均額を使用します)。

【国民年金と厚生年金】70歳代・夫婦世帯の年金額

  • 夫婦とも厚生年金非加入・・・11万2898円
  • 夫婦どちらかが厚生年金加入・・・20万4513円
  • 夫婦とも厚生年金加入・・・29万6128円

実際には加入している年金や加入状況により個人差がありますが、基本的に公的年金に厚生年金があるかないかで、老後の家計収入には大きな差がでるでしょう。