70歳代の平均貯蓄額を最新データで確認

最初に、70歳代の金融資産保有額を金融広報中央委員会のデータから紹介します。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[各種分類別データ](令和3年)」

金融資産保有額の平均と中央値は以下のとおりです。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[各種分類別データ](令和3年)」をもとに筆者作成

貯蓄額の分布を確認すると3000万円以上が全体の21.5%を占め、1000万円以上は全体の49%と半数近くを占めます。

全体の平均も約2000万円と、70歳代となると多くの人が老後に備えてしっかり資産形成をしているのがうかがえます。

その反面、金融資産非保有世帯も全体で約20%、単身世帯では25%と単身者の4人に1人が貯蓄ゼロであることがわかりました。

貯蓄額には世帯ごとにばらつきがあり、平均額は約2000万円でも中央値は約1000万円と大きな開きがあります。全体的に貯蓄が十分な世帯とほとんどない世帯の二極化の傾向が明らかです。