3. 早くに考えたい老後のこと

年金制度が不透明の中、老後に不安を感じる方も多いと思います。

ただし、早めに老後を考えることでクリアできる問題もあります。

3.1 こまめに年金見込額をチェック

まずは自分自身の年金目安額を確認する習慣をつけましょう。

出所:日本年金機構「令和4年度「ねんきん定期便」50歳未満の方(表)」

毎年の誕生月に送られるねんきん定期便を確認するだけでなく、例えば転職や昇給で年収が変わったときなど、こまめにねんきんネットでシミュレーションしてみるといいでしょう。

3.2 老後資金の準備は早めに始める

そして不足する老後資金についても、早めに準備を始めるほど有利となります。

かける時間が長いほど、貯金であれば毎月の積立額は少なく済みますし、運用であれば複利の効果が得られやすくなります。

3.3 情報収集も大事

さらに情報をたくさん知る方が有利になるという点からも、早めの情報収集を心がけましょう。

今回ご紹介した繰下げ受給についても、知らなければ損してしまう可能性があります。厚生年金と国民年金をすべて繰り下げるのではなく、どちらか一方だけ、あるいは夫婦のうち一人だけ繰り下げるという選択肢もあります。

もしくは、70歳まで繰り下げる予定だったが、健康上の理由から収入がなくなり、68歳で受給を決めるという方法もあります。

この一括受給についても、2023年度に制度改正が行われます。

こうした制度の情報には常にアンテナを張り、自分にとって何が必要かを考える材料にしたいですね。