50歳代で貯蓄1000万円以上の割合は何パーセントか
最初に各年代の金融資産保有額の分布を紹介します。
やはり年代が上がるごとに、貯蓄額が増えているのがわかります。
しかし、どの年代にも金融資産なしの世帯が一定数存在し、資産形成ができている人との間に大きな格差が生じています。
50歳代で1000万円以上の貯蓄がある世帯は全体の31%と、全体の約3分の1でした。ただし、金融資産なしの世帯も26.3%と3分の1近くあります。
このデータによる50歳代の金融資産額の平均は1305万円で、50歳代で1000万円は1つの目安ともいえるでしょう。ただし、より実態に近い中央値は350万円とばらつきの多いことがわかります。
50歳代ではキャリアを積んで収入が増え、独身だったり子育てが終わったりで貯蓄に回すお金に余裕がある世帯も多くなります。一方、子どもが遅く生まれて教育費のピークを迎える世帯もあるでしょう。
老後資金準備の必要性はどの世帯も共通ですが、資金の余力には差があるのです。