60歳代の貯蓄「2000万円」もっているのか
では、今の60歳代は貯蓄をどれだけ保有しているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」から確認しましょう。
60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
60歳代の貯蓄は平均で2000万円を超えますが、中央値では810万円まで下がります。
グラフを見ると「老後2000万円問題」でいわれた2000万円以上保有しているのは約3割。つまり、今の60歳代であっても、約7割は貯蓄2000万円持っていないことがわかります。
生活費の不足は貯蓄から切り崩される方も多いですが、貯蓄は旅行や趣味、病気や介護でも使うため、生活費ではあまり減らしたくないという方が多いでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。