30歳代「二人以上世帯」の貯蓄ゼロ割合はどれくらいか
2022年は出産育児一時金の増額など、出産や乳児育児にまつわる支援が公表されました。
一方で急激な物価高が進んでおり、また10月には児童手当が目安年収1200万円以上で廃止など、育児にまつわる制度に疑問の声も挙がっています。
育児は出産だけでなく、産後の養育費や教育費に不安を抱える若い世代も多いでしょう。
日本の初婚年齢は30歳前後となっていますが、今の30歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。まず金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに二人以上世帯から見ていきます。
30歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:752万円
- 中央値:238万円
乳幼児育児で女性が働き方をセーブすることの多い30歳代ですが、貯蓄の中央値は238万円となりました。
内訳をみると、約2割は貯蓄ゼロとなっています。では、単身世帯はどうでしょうか。