2. 国民年金保険料の未納にはリスクがある

そもそも大前提として、国民年金には日本に住む20~60歳未満の方に加入の義務があるため、個人の意思で「脱退する」「保険料を支払わない」ということができません。

これらも踏まえた上で、保険料を未納にするリスクを見ていきましょう。

2.1 未納にすると最悪差押えになることも

保険料の未納が続き、かつ悪質だと判断される場合、財産の差押えにあうことがあります。税金の滞納と同じく厳しい処置がなされるため、軽い気持ちでの未納は避けましょう。

2.2 障害年金や遺族年金が受け取れない

公的年金には、老齢年金以外に障害年金や遺族年金もあります。こうした保障機能は、生きていく上で心強い存在になるものです。

保険料の未納があればこれらの受給資格が得られない可能性があります。

2.3 所得控除が受けられない

国民年金の保険料は、所得控除の対象となります。支払った全額が所得控除となるため、税金の負担を押さえる効果もあるのです。未納であれば控除が受けられないため注意しましょう。

2.4 厚生年金に加入しても年金が受け取れない

今は自営業であっても、将来的に厚生年金に加入することがあるかも知れません。反対に、以前会社員だった方が独立して自営業になる場合もありますね。

厚生年金については、1ヵ月以上加入していればその分の年金が受け取れます。しかし、そもそも国民年金の未納により受給資格がなければ、厚生年金も受給できなくなります。

給与天引きにて強制的に納めた保険料も、結局は無駄になってしまうのです。