1. 年金だけで生活する高齢者は「4世帯に1世帯」へ

早速ですが、年金だけで生活を送っている世帯を厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」と2019年の同調査を比較して確認してみます。

まず、2021年の調査では年金を受給する高齢者世帯で「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は24.9%です。年金だけで生活を送っている世帯は4世帯に1世帯となりかなり少ないことが分かります。

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

一方で、2019年の同調査では年金が総所得に占める割合が100%の世帯は48.4%でした。

出所:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

こちらは2世帯に1世帯といえますね。

2年間の比較だけでも、年金だけで生活する高齢者が約2世帯に1世帯から、4世帯に1世帯へと半減していることが分かりました。